HOME > 武井観光スタッフブログ > バス会社の日記 > 欅平上部駅~高熱隧道
欅平上部駅~高熱隧道
200mを一気に上がってきました。
上部駅では少し時間がありましたので、横坑から外に出て景色を眺めます。
構内には家庭用の流し台がありまして、びっくりです。
写真中、人がいるところから横坑が伸びています。
前方の山の右側の岩斜面には悲劇がありまして、以前、写真では写ってませんが、
対面する斜面に作られていた宿舎が泡雪崩により、宙を舞って、あの岸壁にたたきつけられて
たくさんの犠牲者が出たということです。
コンクリートの基礎だけが今でも残っています。
高熱隧道に続くトンネルを見ます。
10人乗りの小さな客車に乗ります。途中、高熱帯を通過しますので耐熱素材で作られています。
窮屈でした。
これが機関車です。バッテリーカーと呼ばれています。
電池式にした理由は、
① 高熱帯を通過するので、可燃性燃料を使えない。
② 硫黄成分が充満しているので、架線式では電線が腐食する。
ということです。
進むことしばし、素掘りの区間を通過していると、次第に熱気を感じてきました。
掘削中は160度ほどにも達していて、掘り進むのにとても苦労されたそうです。
現在も黒部川の導水管が通っているとはいえ、40度位です。
硫黄のにおいプンプンです。
数年に一度、導水管の点検のため水を止めるらしいのですが、
その時にはこの辺の温度は一気に上昇して、トンネル付近の斜面からは
白い湯気が立ち上るそうです。
次回はは仙人谷ダムです。