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最近は
紙とペンをハンドルとギアレバーに持ち替えて
仕事をしておりまして、過去に通ったことのない道も
走ったりします。
本日は、いつもご利用くださっている弊社近所のご一行様を
秋保温泉にお連れいたしております。
松島を経由して向かいましたが、経路は常磐道の北上でした。
いわき湯本辺りまではよく行くのでお馴染みの景色でしたが、
そこから先の光景に衝撃を受けました。
郊外の高速道路脇には田畑が広がっていても何ら問題はありませんが、
本日通過した浪江付近のそれにが不気味な印象を受けました。
田畑一面荒れ放題なのです。縁の土手はあるものの、雑草しか生えていません。
まさしく手付かず状態、荒廃した原野と言ってもよいものでした。
原発事故の影響で農作物を栽培しても売ることができないためです。
あれから4年半も経つのにこの地の農耕地は蘇ることができないでいます。
あの雑草の生い茂る田畑を実際に目にして、鵺的な恐怖に似た感情を
抱きました。ここではあの震災は過去ではなくまだ現在進行形なのです。
非常に哀しい本日の経験でした。
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