自宅の近くに家系ラーメンでは名の知れた「千葉家」さんがあります。
頻繁に通っているのではありませんが、味の良さは当然のこと、
接客態度も良く、厨房がとてもきれいで好印象のため、行くとしたら
千葉屋さんをまず考えます。
炭水化物制限中ですが、昨夜は外食OKが出たので、これまた近所のスポーツセンター上がりで
寄ってみることにしました。
営業時間は午後9時まで。店先にクルマを停めたのが午後8:45。
常識的には入店OKですが、店に入るときに「まだいけますか?」と一応断りを。
「どうぞ。」とご主人。
ご主人の小気味よい動きでほどなく机上に到着。
吾輩も気を遣い9:00までには食べて出ようとしておりますと、
果たして閉店準備をされ始めました。
さて、帰ろうとした矢先、新たに客が入ってきました。
その人は閉店時間のことなどは意に介さないでいる様子。
どうなるのかな、と様子を見ておりますと。
普段通りに「どうぞ。」と席に案内されます。
その後も数名の団体がサッシをあけてご入場。
吾輩一人だった店内が半分ほど埋まってしまいました。
時間は9時を過ぎています。
閉店準備は中断で通常の営業状態に戻りました。
千葉屋さんは家系ラーメン屋さんでも有名な店舗です。
「こういうことなんだなぁ」と改めて感心しました。
さて、吾輩が昔通っていた床屋があるのですが、
閉店時間20分前に入店したにも関わらず、「もう終わりです」と
取りつく島もなかったことがあり、その日を境に
店を変えました。当然でしょう。
お客様あってこそ成立する商売。
店の人も仕事を終わらせて帰りたいのは心情的にわかります。
でも、せっかく訪ねてきてくれたお客さをがっかりさせて
どうしますの?
今一度「初心忘るべからず」の意味をかみしめるきっかけとなった
千葉家ご主人の仕事人としてのカッコよさでした。