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慌てたらいかんという話
徒然草の89段に「猫又」の話があります。
猫又というのは化け猫のことです。
ある晩、とある寺の坊主が歌会から帰る際、猫又に襲われて
川に落ちてしまってびしょびしょになるという話です。
実際には、飼い犬が帰路にある飼い主である坊主を見つけて、うれしさのあまり
飛びついてペロペロしたのを、暗闇のためわからずに猫又と思い込み腰を抜かしてしまった
というもの。
おそらく、当時は科学的な考え方がなく、まじない、うわさなどが信じられて、妖怪の類も
広くまことしやかに信じられていたと思います。ですから、現代人の思考と当時の人の思考を
比較することは愚の骨頂ですが、徒然草からは現代にも通用する教訓を受け取ることができます。
おそらく、兼好さんは「何事にも腰を据えてじっくり考えて、慌てずに行動しなさい」ということを
伝えたかったのでしょう。吾輩も落ち着いて仕事することにします。
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