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歴史から学べぬ
半藤一利さんが、その著書の中で書かれています。
ノモンハン事件から何を学べるかと聞かれたら、
私は5つあると答えています。
① 当時の陸軍エリートたちが根拠なき自己過信を持っていた
② 驕慢なる無知であった
③ エリート意識と出世欲が横溢していた
④ 偏差値優等生の困った小さな集団が天下を取っていた
⑤ 底知れず無責任であった
これは今でも続いている。
現在の安倍内閣にしても、内閣官房という小さなエリート集団を
つくり、外部からの情報や進言を一切寄せつけずに、自分たちで
動かしています。まさに、ノモンハンのときに、少数の参謀本部と
関東軍司令部の少数エリートたちがやっていたことと同じです。
小学館新書 「世界史としての日本史」 半藤一利、出口治明 共著 より
歴史の評価は後世の人がするものと思いますが、この小さな日本が
火を見るより明らかな負け戦をよくやったな、と考えるときに、
半藤さんの指摘したことが原因だとすると、説明がつきます。
当時はみんな麻痺していたのですかね?というより、結局は
その時代、その瞬間が精神構造を支配してしまうものなのでしょうか?
そう考えると、「歴史は繰り返す」ということは真理で、繰り返すということは
人間は成長しない(=歴史から学べない)生き物と思えてなりません。
それはそうと、技術の進歩はすさまじく、電気自動車の瞬発力はすげぇや。