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全てを詳にし
史実を把握して将来に役立てるべきだ
と常々考えて、先の大戦で、敗北に至った
経緯と原因を探り、それらから学び己の
生き方の材料としたいと思っております。
そんな中、731部隊に興味を持ち始めました。
名前とざっくりとしたことは知っていましたが
目的と詳細については無知の状態でした。
このほど、新潮文庫の「沈黙のファイル」を
読んでおりましたところ、部隊のことが書かれていて
細菌兵器を作ることが目的であったと記されていました。
敗戦がほぼ確実となった時、ソ連に証拠をつかまれたら
天皇の責任を問われかねないと判断した大本営が
証拠隠滅のため、全ての記録の隠滅、施設の破壊を
命じたとのことです。関係者には箝口令がしかれ
とにかく無かったものとして扱うよう指示されたようです。
今になって思うことは、誰も責任を取らなかったことです。
天皇を引きずり出しましたが、陸軍首脳部が尻尾巻いて逃げたに
過ぎません。終わったことはどうにもできません。ならば
将来の国民のために、検証はすべきであったと考えます。
証拠も消さず隠さずで国民の目に晒すべきでした。
そこから学び、尊い命を犠牲にしただけの戦争を考え直すことが
必要でした。古今東西、勝者が正義になりますが、敗者なりの
正しい身の処し方もあったのでは、と当時のリーダーたちをウザく
思うのであります。